心惹かれた研究者の道
臨床試験に入る前の薬剤の安全性評価を担当しています。人で重篤な毒性が発現することのない様に、前臨床段階で複数の動物種を用いて、レギュレーションに則った試験を実施しています。動物試験で毒性が発現した場合に、人への外挿性を考察し必要に応じて毒性機序解明の試験を実施した結果、薬剤開発のステップを一段上げることが出来た時、やりがいを感じます。
そもそも、研究者に興味をもったのは小児喘息で減感作療法のために定期的に通院していた時です。院内薬局の薬を調合しているのを見て「楽しそう」と感じ薬剤師という仕事に興味が湧き、小学校の卒業文集にも「薬剤師になりたい」と書きました。その後、大学の研究室で実験を始めてからは、これまで学生でやってきた「先生が準備したものがその通りになるかならないか」とは違って、「結果が分からないことに対して自分で計画して組み立てる」実験をすることが楽しくなり、病院へ薬剤師の実習にも行きましたが、実験を続ける方に心惹かれ研究者の道を選択しました。
4年で2度の臨床試験を経て
Axeleadへ転籍し、約4年で2度お客様のパートナーとして目標達成をお手伝いできたことに喜びを感じています。とあるベンチャー企業様の2つの化合物のうち1つは臨床試験へ、もう1つは別の会社へライセンスアウトするための毒性試験を担当させていただきました。正直、締め切りがタイトで大変なこともありましたが、望む期限までにお客様が求める成果を達成したところとても喜んで頂け、かつ約4年で2度も関われたことがとても貴重な経験となりました。
Axeleadに転籍してから、お客様の薬剤開発が目標地点に到達して、大変喜んで頂く機会を得ることが出来ました。以前の職場では、「患者様のために」仕事をしていましたが、現在は「患者様とお客様のために」仕事をしており、誰のために仕事をするかと言う対象が身近になり、よりやりがいを感じています。
スキーに打ち込んだ青春時代
大学生の頃からスキーを続けています。学生時代、冬は信州の同じ民宿で毎年居候をし、朝と夕方は宿の手伝いをして、昼は滑っていました。民宿のご飯は美味く「痩せさせてしまっては申し訳ないから」と毎日たくさん、料理を出して頂いた結果、スキーをして体を動かしていたにも関わらず夏と冬の体重の差が激しかったです。(笑)当時、私も料理をお手伝いしていたので今でもたまに当時の味を思い出して作っています。
あれから30年以上経ち今はもう民宿は辞められましたが、未だにお歳暮やお中元のやり取りをしています。世の中が落ち着いて行けるようになると嬉しいです。
将来的な事故を防ぐために
安全性を評価する上で、開発のgo/no goを決断しなくてはならない場面があります。場合によっては、お客様の薬剤開発のリスクをお伝えしなくてならない場合もあります。将来的な事故を防ぐためにも判断をしっかりとしていきたいと思っています。