Axcelead社員インタビュー
#017

挑戦続きの末に生まれたこだわりのアッセイ

古川 初江 統合トランスレーショナル研究 主任研究員

「人の役に立ちたい!」という想いから研究者へ

in vitro toxグループで初期毒性評価を担当しています。研究者になったきっかけは「人の役に立ちたい!」という想いからです。医療に興味があり臨床検査技師の資格を取得し、製薬会社へ入社しました。Axceleadに転籍後は業務内容が大きく変わった(in vivo からin vitro 業務へ)こともあり、初めて体験することばかりで戸惑うこともありますが、グループの仲間とともに切磋琢磨しつつ、日々気を引き締めながら初期毒性評価を担当しています。
メインの仕事はオートパッチクランプ装置を用いた電気生理学的手法による心毒性(QTリスク)評価と再生医療製品の造腫瘍性評価です。条件設定にこだわった3チャネル(hERG, Cav1.2, Nav1.5)のマルチイオンチャネルアッセイをして完成させることができた時の達成感はひとしおでした。

より簡単により正確により安定したアッセイ作り

この電気生理のアッセイは安定した電流測定を継続させることが難しいので、毎週の定期アッセイを遅延することなく結果報告していく仕組みを作り上げていくことに苦労しました。初期の毒性評価は、一度に大量のデータを裁く責務があります。少量であればさほど難しくないアッセイでも、成功確率を上げ一度に多くの化合物を評価しなければならないため、どのようなアッセイ系を立ち上げるべきなのか意識しながら多くの条件を探り合わせるのは困難な工程でした。
現在では多くのお客様にご利用いただいており、我々が立ち上げた試験で皆様の創薬研究のお手伝いができることに、やりがいを感じています。

AxceleadのhERG current アッセイの魅力に迫る! ~心機能毒性評価のベストパートナーを目指して~

植物のお世話でリラックス

以前から屋外で植物を育てることが好きでしたが、コロナ禍で「部屋にも緑が欲しい!」と思い最近ではウンベラータ、セローム、アイビーなど観葉植物や多肉植物にはまっています。つい水をやりすぎてしまって根腐れを起こしてしまいトラブルも多いのですが、植物があると部屋が立体的にみえ、いろいろな角度から「素敵だな」と植物をよく眺めています。世話をすることが好きなので、リラックス、リフレッシュができていますね。
あと、お菓子作りも大好きでシフォンケーキやチーズケーキ、ティラミスなど作っていましたが、今のマイブームは植物なのでしばらくお休みしています。植物熱が納まってきたらまた作り始めるかもしれません。コロナ禍ですっかりインドア派になってしまいました・・・。

“上手く・早く・安く”をモットーにデータ提供を

武田薬品に入社当時は2年間継続して動物に投薬/観察を行うがん原性試験を担当しており、薬が出来上がるまで莫大な期間とコストがかかることをその当時実感しました。現在の業務では、お客様の沢山の早期化合物を取り扱っており、“上手く・早く・安く”をモットーに日々データを提供しています。研究開発初期の段階で高速なスクリーニングで高品質なデータを提供することにより毒性プロファイルが明らになり、リスク回避することがとても重要であると考えています。

古川 初江 統合トランスレーショナル研究 主任研究員

1995年武田薬品工業に入社 ラットマウスを用いた毒性試験に従事 2017年アクセリードへ転籍 初期毒性業務に従事