課題を解決してこそ答えがある
現在は、プラットフォームラボであるFrontier Technologyのオミックスチームで、LC/MS(液体クロマトグラフィー質量分析計)を用いた代謝物変動解析をしています。科学の道に進むことを志したきっかけは、中学生くらいの時とあるドラマを見て「病理医がかっこいい!」と思い、病理検査に従事する臨床検査技師を目指ざすようになったことと高校時代の生物の先生が面白い先生で。「問題を解いて答えがある」数学や生物がもともと好きだったこともあり、その先生のおかげでより生物が好きになっていきました。ただ、病理検査に携わることを目指していましたが顕微鏡をずっと覗いてるのは私の性に合っていなかったみたいで「自分には向いてないな」と感じていたとき、学校の先生に「生化学の方が向いてるんじゃない?」と言われて「確かに、生化学の方が好きだな」と感じたのに加え、判断基準がはっきりしていて「問題を解いて答えがある」のが好きな私には「こちらの方があってるかも」と思い、今の分析する仕事に至っています。
未知なる可能性へ
入社2年目の頃、初めてLC/MSに触れて私の理解の範囲を超えていて感動しました!サンプル量が少なくても測定できること。例えば、少ない採血量で患者さんにも負担が少なく測定することができるため、大きな可能性を感じました。触れる前は、名前は聞いたことがあるという程度で、どんな装置なのかあまりにもわからないことが多すぎました。ただ、LC/MSに可能性を感じたこともあり、どうしても使いこなせるようになりたくて、死に物狂いで調べまくりました!
とりあえずいろいろやってみよう!と思うようになったのは、この頃からだったのかもしれません。LC/MSという装置は、汚れが溜まると分析結果に影響が出てしまいます。「もっと知りたい!」と思いが湧いてきたことも加わり、今では自ら装置のメンテナンスをするようになりました!分解して洗浄することで「ここを洗えばこうなる」ということまで知ることができて面白いです。難事件を解決していく過程が面白くて小さいころから名探偵コナンが好きでした。探偵になりたいと思ったこともありましたがいまはこの仕事を通して解決していく過程を楽しんでいます。
性格を変えてくれたボードゲームとの出会い
プライベートでは、「カタンの開拓者」というボードゲームをよくやっています。もともとリアル脱出ゲームが好きで各地で開催されるゲームに参加していました。ある日、ゲームに参加されていた方と仲良くなり、「社会性身に付くからどう?」と誘われたのがきっかけです。
実際にやってみたら、どう交渉したら相手は動いてくれるんだろう?とか、同じボードゲームでもプレイする人が変わると全く違った展開になったりとその面白さにハマりました。「面白いからもっとやりたい!」「身近で一緒に出来る人が欲しい!」と思って社内で広めた結果、社長と一緒に遊んだこともあります!以前は、人見知りで恥ずかしがり屋だったので自分から何かに誰かを誘うことは滅多になかったんですがそんな自分を変えてくれた出会いとなりました。
心に響いた言葉を信じて
学生時代に「どんな名医がいても、生涯で助けられる人の数はそんなに多くないけれど、優秀な薬があればより多くの人を助けられる」という言葉聞いて以来、それを信じてここまでやってきました。今でもどんな形でもいいから創薬に携わりたいと考えています。