2024年11月20~22日、京都テルサで開催される第41回メディシナルケミストリーシンポジウムにてChemistry BU 柳下研究員が口頭発表します。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
第41回メディシナルケミストリーシンポジウム
【口頭発表】
日時:2024年11月20日(水) 11:30~11:50
場所: 京都テルサ
タイトル:「Identification of covalent JNK inhibitor」1O-05
【発表概要】
コバレントドラッグは標的タンパク質と共有結合を形成して、その機能を不可逆的に阻害する薬剤です。近年では、プロテオミクス研究の発展や分析技術の発展により、それらを用いた標的タンパク質に対する高い選択性で反応するコバレントドラッグの研究が注目を集めており、EGFR阻害薬やBTK阻害薬など、実際にすでに上市された薬剤もあります。我々は、数ある標的タンパク質の中から、炎症性疾患、がん、神経変性疾患などの疾患に関連しているc-Jun N末端キナーゼ(JNK)に注目し検討を行いました。当日の発表では、我々のコバレント創薬についての取り組みを紹介します。
【Axcelead DDPのソリューション】
Axcelead DDPでは、コバレント創薬成功の鍵となる化合物デザイン、合成、評価などのサービスをワンストップで提供することが可能です。本発表では、構造情報が既知の標的タンパク質に対し、リード化合物の迅速かつ効率的に最適化したケースを紹介させて頂きます。なおADDPは、コバレント創薬を志向した独自の化合物ライブラリや標的同定の技術(ケミカルプロテオミクス、フィンガープリンティングなど)も有しており、構造情報が特定されていない標的に対する案件も含め、幅広いサービスの提供が可能です。コバレント創薬でお困りの際、あるいはご検討の際は、是非当社にご相談ください。
当日は、企業展示ブースにも出展しておりますので、是非お立ち寄りください。
柳下 裕俊 Chemistry Business Unit
東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了後、田辺三菱製薬株式会社を経て、2020年にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社に入社。初期非臨床試験用原薬の合成に向けた製法検討・合成研究や創薬合成研究に従事している。