2024年6月13日

Pharmacology Business Unit 階上研究員が第67回 日本腎臓学会学術総会でポスター発表をします

2024年6月28~30日の3日間、パシフィコ横浜で開催される第67回日本腎臓学会学術総会にて、Pharmacology Business Unit 階上研究員がポスター発表をします。本学会への参加を予定されている方は、是非ポスター発表をご覧ください。

【学会概要】
第67回日本腎臓学会学術総会

【ポスター発表】
日時:2024年6月30日(日)11:00-12:15
場所:パシフィコ横浜 ノース(神奈川県横浜市)
タイトル:「Alport症候群モデルマウスにおける糸球体特異的なCOL4A5発現の回復時期による効果の検討」(演題番号:P-279)
演者:階上 健太郎 Pharmacology BU 遺伝子改変動物グループ

【発表概要】
X-linked Alport syndrome(X連鎖型アルポート症候群、XLAS)は、COL4A5の遺伝子異常によって引き起こされる進行性の腎症であり、男性の患者さんの約9割が40歳までに末期腎不全へと進行します(女性の患者さんは一般に進行が遅く、腎不全に進行することは稀)。海外からの報告では、人口当りで5千〜1万人に1人いるとされており、国内には1200人程度の患者さんがいると推測されていますが、根本的な治療薬はありません。我々はこれまでにヒトの患者さん由来の変異を導入したAXCCマウスを作製し、末期腎不全様の病態を示すことを確認するなど、病態解析を進めてきました。前回は、このマウスにCre-loxPシステムを適用し、若週齢におけるエクソンスキッピングにより腎機能を改善できることを報告しました。今回の発表では、病態が進行した状態からでも腎機能改善が可能であるかの検証結果について、尿血液検査や病理画像を用いてご紹介いたします。

関連ソリューション
腎疾患治療薬の創薬/病態研究のサポート
当社では、AXCCマウスを用いた薬理・病理評価に複数の実績がありますので、より効果的な試験デザインを提案することができます。

階上 健太郎 Pharmacology BU 遺伝子改変動物グループ
工学修士。2009年東北大学大学院工学研究科修了後、武田薬品工業に入社。遺伝子改変マウス、ラットの作出、および解析業務に従事。2017年、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社設立時に武田薬品から転籍。統合生物、統合トランスレーショナル研究を経て、2024年1月より現職。
お客様のご要望に合わせた最適な遺伝子改変動物をご提供します。薬理試験や病理解析など他試験との組み合わせも、お気軽にお問い合わせください。