2024年6月27日

Axcelead DDPが田辺三菱製薬株式会社の創薬パートナーとして支援した研究成果が第40回日本DDS学会学術集会にて発表されます

2024年7月9~11日の3日間、茨城県つくば市で開催される第40回日本DDS学会学術集会にてAxcelead DDPが田辺三菱製薬株式会社の創薬パートナーとして支援した研究成果が発表されます。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。

【学会概要】
第40回日本DDS学会学術集会

【口頭発表】
日時:2024年7月9日(火)~11日(木)
場所:つくば国際会議場(茨城県つくば市)
タイトル:「中枢DDSの投与経路としての鼓室内投与の有用性検証」

【発表概要】
アルツハイマー病などの中枢神経系疾患の治療開発において、標的部位である脳への医薬品の送達が必要だが、血液脳関門によって静脈内投与や経口投与などの末梢投与による医薬品の脳内移行は制限される。脳への曝露を高めるために脳室内投与や髄腔内投与が選択されるが、その侵襲性の高さや煩雑さから、より利便性の高い中枢移行性の投与方法が求められている。本研究では、中枢移行性を指向した新規投与方法として、比較的低侵襲性かつ脳への高曝露が期待される鼓室内への投与に着目し、鼓室内投与による薬物の中枢移行性を評価した。その結果、低膜透過性化合物をラットの鼓室内あるいは静脈内に投与したところ、静脈内投与と比較して、鼓室内投与では脳脊髄液および脳組織の薬物量が明らかに高値を示した。これは、薬物が鼓室内投与後に直接的、かつ効率的に中枢に移行したことを示しており、鼓室内投与が中枢送達に適した新たな有用な投与経路である可能性を示唆するものである。

【演者】
齋藤昌良(田辺三菱製薬株式会社) 

【Axcelead DDPのソリューション】
本研究で実施された鼓室内投与は、当社がこれまで蓄積してきた脳移行性評価および薬効薬理試験の豊富な経験と知見に裏付けされた高度な技術の一つになります。中枢神経系疾患の評価・薬効薬理試験でお困りの際は、是非、当社にご相談ください。

村上 浩司 Pharmacology Business Unit CNS

2003年、金沢大学自然科学研究科生命薬学専攻博士前期課程修了後に、武田薬品工業創薬研究所に入社。脳梗塞、アルツハイマー病など中枢神経疾患の薬理研究に従事。2015年に金沢大学自然科学研究科生命科学専攻博士後期課程にて薬学博士取得。2017年よりAxcelead Drug Discovery Partners株式会社に転籍。中枢疾患の創薬研究の経験を活用し、研究計画の作成から中枢特有の行動試験を含む薬理試験実施など、カスタマーの創薬研究をサポートしています。