2023年4月25日

統合トランスレーショナル研究 安藤研究員、林研究員、医薬探索研究 土永研究員の共著論文が「Bioanalysis」に掲載されました!

Multi-laboratory evaluation of immunoaffinity LC-MS-based glucagon-like peptide-1 assay

Published online: March 24, 2023
navigate_next詳細はこちらから

論文の概要:
創薬研究において、バイオマーカー研究の重要性は幅広く認知されており、その測定対象は広がり続けています。一方で、それらの測定法が満たすべき性能基準には、未設定の部分が多く残っています。このため、合理性の有る基準の設定、および、その下での研究実施の実現が、創薬研究者から求められています。この研究では、その基準の提起のために、研究例の少ない生理活性ペプチド、GLP-1をモデルにIA-LC-MS測定法を立ち上げ、弊社を含む、異なる6つの研究機関でその性能検証を行いました。その結果、本測定法は、各研究機関において、所定の性能および再現性の有る測定結果を示す事が出来ました。本研究で構築したIA-LC-MS測定法の性能基準は、普遍的に達成可能であると考えられ、今後のバイオマーカ-研究の指標となる事が期待されます。

安藤 智広 統合トランスレーショナル研究 Omics 所属 ダイレクター
東京大学大学院 薬学系研究科 博士課程終了後、武田薬品工業を経て、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社へ、設立時より参加。メタボロミクス、プロテオミクス業務を担当する。

林 浩三  統合トランスレーショナル研究 Omics 所属
1990年武田薬品工業入社。天然物化学を経て、2002年に同社初のプロテオミクスプラットフォームを構築。Axcelead Drug Discovery Partners株式会社でもプロテオミクス業務を担当。

土永 和弘 医薬探索研究 Discovery Biology 所属
1992年武田薬品工業に入社。代謝物および内因性ペプチド精製に従事。2017年、武田薬品よりAxcelead Drug Discovery Partners株式会社に転籍。化合物探索のスクリーニング業務に従事。