創薬ターゲットの検証から
病態モデルでの評価、臨床開発への橋渡しまで
腎疾患治療薬の創出を強力にサポート
腎臓は機能の異なる多種多様な細胞により構成されている複雑な臓器で、多彩な機能を有しています。高血圧などの腎疾患のリスクとなる基礎疾患に対する治療薬は充足してきていますが、有効性予測可能な信頼できるバイオマーカーが乏しいなどの理由により、腎臓を直接狙った治療薬の開発は途上であり、透析導入への流れを止めるに至っておりません。弊社では、創薬ターゲットの探索/同定から、薬効薬理試験、さらには、臨床バイオマーカーの探索や臨床開発への橋渡しまで腎疾患治療薬の開発をサポートします。
創薬ターゲット候補に対する市販化合物/抗体等を用いて、病態モデル動物での薬効を検証します
創薬ターゲット候補分子の遺伝子欠損マウスを作製して腎機能不全や腎線維化を誘導し、改善/増悪効果を検証します
CRISPR/Cas9を用いた遺伝子改変動物作出と創薬研究へのインパクト
HTS(High-Throughput Screening)
創薬ターゲットの作用機序に基づいた評価系をお客様と相談しながら構築いたします
PDマーカーの設定も可能です。PK試験と組み合わせて薬剤のプロファイルを精査します
創薬ターゲットに合致する新規バイオマーカー探索と検証試験を立案いたします
PK/PD/薬効解析にモデリング&シミュレーションを組み合わせた定量的解析から開発戦略立案に貢献します
腎疾患創薬の様々な課題へのAxceleadのアプローチ
~こんなことでお困りではありませんか? ~
ソリューションA:薬効評価や作用機序解析に最適な病態モデルのご提案
- お客様の課題に対して、最適な慢性腎臓病(CKD)/急性腎障害(AKI)の病態モデルをご提案し、薬効評価を行います。
- ターゲット分子に応じた新規の遺伝子改変動物を短期間で作製し、評価に使用することが可能です。
- PDマーカーを設定いたします。PK試験と組み合わせて、PDマーカーの変動や作用持続を基に病態モデルで精査する薬剤や投与用量の選択を承ります。薬効がMOAに立脚している証明を目的としたPK/PD試験も実施いたします。
複数の病態モデルの中からターゲットの作用機序に応じた適切なモデルを用いて
評価することにより臨床試験の成功確率向上に貢献いたします!
■腎疾患モデル
■腎疾患モデルの特徴
1) Nephrol Dial Transplant 2021, 36, 631., 2) Atherosclerosis 1977, 27, 165.,
3) Scientific Reports 2019, 9, 15547.,4) Eur J Pharmacol. 2021, 894, 173852. ND:No Data
■AXCCマウス:CKD様の病態を呈するAxceleadオリジナルの腎疾患モデル
(Axcelead DDP-generated Col4a5 R471X-Chronic kidney disease model マウス)
Alport症候群患者由来のCol4a5 R471X変異を持つ弊社オリジナルの遺伝子改変マウスです
糸球体基底膜成分の異常を原因として弱週齢からアルブミン尿を呈し、二次的な尿細管間質障害を経て線維化と腎機能(糸球体濾過量)低下に至ります
臨床で使用されているアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)による腎保護効果を検出できました
AXCCマウスに関する研究発表
第42回 分子生物学会年会 ポスター発表
筑波大学との共同研究が『Scientific Reports』に掲載されました
Axceleadが受託し実施したin vivo試験結果がNature Communicationsに掲載されました
ソリューションB:薬効を評価できる臨床応用可能なバイオマーカーのご提案
- 臨床評価指標である糸球体濾過量(GFR)や尿中アルブミン/蛋白を始め、病態や薬効を反映する各種バイオマーカーを試験の目的に合わせてご提案いたします。
- 臨床での薬効予測やターゲットに基づく薬効証明を目的として、ターゲットに応じた新規バイオマーカー探索を実施いたします。
臨床で診断や予後予測に使用されているバイオマーカーの測定や、
新規のバイオマーカー探索/検証、臨床への橋渡しにより、医薬品開発の成功確率向上に貢献します!
■腎機能=糸球体濾過量(GFR)測定
CKDの診断に腎機能評価として重要な指標であるGFRをマウス、ラットにて測定することが可能です。
■尿中・血中・腎臓中バイオマーカー測定
病態や薬剤の作用機序に応じたバイオマーカー測定を実施します。
CKD患者の診断・予後予測に使用されるバイオマーカー
・尿中アルブミン・蛋白
・血中尿素窒素・クレアチニン
病態を反映するバイオマーカー
■臨床サンプルや病態モデルサンプルを用いた新規バイオマーカーの探索と臨床への応用
・同定
病態進行や薬効を感度良く知るために、臨床サンプルや腎疾患モデルサンプル(血液・尿・組織)を用いて、オミックス解析技術により新規のバイオマーカー候補を同定します。
オミックス解析のご紹介
・検証
薬効評価モデルを用いて薬効とバイオマーカー候補分子変動、または腎疾患モデルを用いて病態進行とバイオマーカー候補分子変動を評価して有用性を検証します。
・応用
臨床試験の成功確率を上げるために、既知、および同定した新規のバイオマーカーを用いたPK/PD解析にモデリング&シミュレーションを組み合わせることで、臨床開発へのスムーズな橋渡しに貢献します。
モデリング&シミュレーションのご紹介
ソリューションC:複雑な構造を持つ腎臓を組織/細胞レベルに分解して解析
- 最新の分子生物学的手法を利用して複雑な構造を持つ腎臓を組織/細胞レベルに分解して解析します。
- 分子生物学的手法から得られた結果と遺伝子組換え動物やin vivo試験と組み合わせた検証実験もご提案いたします。
様々な手法を駆使して専門の研究者が複雑な腎組織を読み解くことで、薬効・毒性メカニズムの解析、PDマーカー含むバイオマーカーの同定などお客様の課題解決をサポートします!