『Identification of novel inhibitors of Keap1/Nrf2
by a promising method combining protein–protein interaction‑oriented library and machine learning』
Yugo Shimizu et al. Published online 2021 April 1
「Scientific reports」サイトへ
論文の概要:
本研究は、AMEDの創薬基盤推進研究事業において、元株式会社ファルマデザイン、古谷利夫様主導の「PPI界面三次元構造に基づくPPI化合物ライブラリー」において、構築されたPPI化合物ライブラリーを利用し、慶應義塾大学薬学部生命機能物理学講座(大澤匡範教授)の池田和由特任准教授・清水裕吾特任助教により研究開発されたPPI創薬への応用を想定したAI機能を搭載したシステムの構築の一環として実施されました。
弊社では、開発されたAI予測モデルの検証をするために、PPI標的の一つであるKeap1/Nrf2に対して、AI予測モデルで選択された化合物を含むライブラリー化合物群の評価を実施し、本PPI化合物ライブラリーとAI予測モデルの有用性の検証に貢献することができました。また、多検体の化合物評価を安定的に実施するにあたっては、弊社2名の研究員(柴崎都、山口美香)の匠の技が光りました。
関連リンク
「PPI界面三次元構造に基づくPPI化合物ライブラリー」
日本の研究.com
https://research-er.jp/projects/view/924966
お知らせ「大澤匡範教授が国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の創薬基盤推進研究事業に研究開発分担者として参加-新規PPI-AI創薬手法の開発とその基盤DBシステムの実装-」
慶應義塾大学 薬学部・薬学研究科
http://www.pha.keio.ac.jp/news/2019/05150900.html
「AMED創薬基盤 プロジェクトの成果物」
慶應義塾大学 薬学部 生命機能物理学講座
http://square.umin.ac.jp/keio-skb/amed_dlip.html
坂本潤一 医薬探索研究 Discovery Biology主席研究員
生物科学博士。1992年九州大学農学研究科博士課程前期修了後、武田薬品工業に入社。化合物アッセイ系構築(Cell free assay、Cell-based assay 等)、スクリーニングマネジメント、化合物評価等の経験を積み、2008年より、同業務の主席研究員として従事。2017年、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社設立時に武田薬品から転籍。同年、筑波大学生命環境科学研究科博士課程後期を修了し、Molecular screening G の主席研究員を経て、2020年4月より現職。
お客様へのメッセージ:今回、企業とアカデミアのハブとして、本研究の推進に貢献できたことを誇りに思います。今後も、創薬エコシステムをより活性化できるように、精進します。
多検体の化合物評価に貢献した研究員
左:山口美香 右:柴崎都