2023年6月5日

統合トランスレーショナル研究部門 階上研究員が第66回 日本腎臓学会学術総会でポスター発表します。

6月9日からの3日間、パシフィコ横浜にて開催される第66回 日本腎臓学会学術総会において、弊社研究員・階上がポスター発表を行います。
本学会への参加を予定されている方は、是非ポスター発表をご覧ください。

【ポスター発表】
Cre-loxPによるAlport症候群モデルマウスの糸球体特異的なCOL4A5発現回復(演題番号:P-181)
日時:2023年6月10日 11:00-12:15
演者:階上 健太郎 統合トランスレーショナル研究 遺伝子改変動物グループ

【発表概要】
X-linked Alport syndrome(X連鎖型アルポート症候群、XLAS)は、COL4A5の遺伝子異常によって引き起こされる進行性の腎症であり、男性の患者さんの約9割が40歳までに末期腎不全へと進行しますが、根本的な治療薬はありません。我々はこれまでにヒトの患者さん由来の変異を導入したAXCCマウスを作製し、末期腎不全様の病態を示すことを確認するなど、病態解析を進めてきました。今回、このマウスにCre-loxPシステムを適用し、エクソンスキッピングにより腎機能を改善できないかを検討しました。当日の発表では、遺伝子改変動物を用いたエクソンスキッピングの方法と腎機能改善の検証結果について、尿血液検査や病理画像を用いてご紹介いたします。

階上 健太郎 統合トランスレーショナル研究 遺伝子改変動物グループ

工学修士。2009年東北大学大学院工学研究科修了後、武田薬品工業に入社。遺伝子改変マウス、ラットの作出、および解析業務に従事。2017年、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社設立時に武田薬品から転籍。統合生物を経て、2020年4月より現職。
お客様のご要望に合わせた最適な遺伝子改変動物をご提供します。薬理試験や病理解析など他試験との組み合わせも、お気軽にお問い合わせください。

関連ソリューション:腎疾患治療薬の創薬/病態研究のサポート

本発表に使用した腎糸球体特異的にCreERT2を発現するNphs2-CreERT2マウスなど、誘導型KOマウスのご要望がありましたら、ぜひお問い合わせください。